人気RPG「ウィッチャー」シリーズの原作小説 第2巻「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」のページです。小説とゲームの両方に共通で登場する人物やエピソードなどをまとめています。
概要・みどころ
「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」はポーランドの人気作家アンドレイ・サプコフスキが描く、全5巻におよぶ大長編ファンタジー小説「ウィッチャー」サーガの第2巻です。
ご存じのとおり、人気RPG「ウィッチャー」シリーズの原作にあたり、非常に大勢の個性的なキャラクターが登場し、複雑に絡み合う、重厚で深みのあるストーリーが魅力の大傑作小説です。
サネッド事件
「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」では、全体ストーリーにおける重要な転機となるサネッド事件が詳細に描かれます。サネッド事件は、政治面、また魔術師の勢力構造に大きな影響のあった事件で、非常に多くの登場人物が関与し、巻き込まれます。
ゲーム版ウィッチャーでおなじみの人物も多数関係しており、ゲーム版ウィッチャーのストーリー背景にも強く絡んできます。ウィッチャーの全体像を詳しく知るうえで欠かせない、非常に重要な出来事ですので、しっかり理解しておきたいところです。
シリ、ゲラルト、イェネファー
「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」では、ケンカ別れしていたゲラルトとイェネファーが和解し、ふたたび深い愛情で結ばれます。
巻頭のイェネファーの人物説明においても、第1巻では「ゲラルトのかつての恋人」と表記されていましたが、「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」では「ゲラルトの恋人」と表記が変わります。
ゲーム版ウィッチャー3では何かとクールで本心を見せない印象があるイェネファーですが、「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」を読むことで、イェネファーの本当の性格や想いを知ることが出来、好感度が高まるのではないでしょうか。
二人の仲直りシーンをのぞき見する某ウィッチャー少女と某吟遊詩人のコントも見逃せません。またジェラシー満載の親友トリスに対して、ビシっと対応するイェネファーの迫力もみどころになります。
「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」を読んだ後にウィッチャー3をプレイすると、クエスト「最後の願い」では迷わずイェネファーに優しい態度を取りたくなりますし、クエスト「恩返し」中の喜ぶシリの顔が見たくなるでしょう。
そして、そんな幸せもつかの間、シリ、ゲラルト、イェネファーは3人ともサネッド事件に巻き込まれ、時代に振り回されることになります。
「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」は気持ちの上げ下げが激しく、スピード感が半端ない、怒涛の展開で進行します。こまちゃんはこの第2巻が特にお気に入りでして、何度繰り返し読んだかわからない程です。
ゲーム版と共通の登場人物
本項ではゲーム版ウィッチャー3と第2巻「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」に共通で登場する人物についてまとめています。原作小説を読むことで、ゲーム版ではわからなかった部分のエピソードを含め、広く知ることが出来ます。
ゲラルト
レギュラー登場 ウィッチャー
白狼の名で知られるウィッチャー
シリ
レギュラー登場
シントラの故キャランセ女王の孫娘
イェネファー
レギュラー登場 女魔術師会 ロマンス
女魔法使い。ゲラルトのかつての恋人(2巻からは「ゲラルトの恋人」に表記が変わる)
ダンディリオン
レギュラー登場
吟遊詩人
トリス
レギュラー登場 女魔術師会 ロマンス
女魔法使い
フィリパ
レギュラー登場 女魔術師会
レダニアのヴィジミル王に仕える女魔法使い
ディクストラ
レギュラー登場
レダニア国の諜報部長
エムヒル・ヴァル・エムレイス
ニルフガード帝国の皇帝
キーラ・メッツ
女魔術師会
テメリアのフォルテスト王に仕える女魔法使い
マルガリータ
女魔術師会
女魔法使い。魔法学校の校長
Lore・エピソード
The Most Truest of Basilisks
「The Most Truest of Basilisks」は、オクセンフルトの門の外で、ワイバーンをバシリスクだと言って売っている詐欺商人に対応するクエストです。
このクエストは実はパロディで、元ネタは「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」にあります。
謁見
「謁見」ではゲラルトが正装を強いられ、脇の下が窮屈だと訴えます。また他のクエストでも正装を強いられるたびにお約束のように描かれるこのシーン、これも実は元ネタは「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」にあります。
窮屈を我慢して正装を着るゲラルトに対して、イェネファーが素敵と返すところまでが定番のワンセットです。
ルーヴェン伯爵の宝
ルーヴェン伯爵ことディクストラは、ウィッチャー3では浴場を経営しています。足の古傷を湯治することが、浴場をはじめるキッカケで、その足の傷の原因であるゲラルトはディクストラになじられます。
では、いったい何があってゲラルトはディクストラの足を怪我させるに至ったのか、これがまさにズバリ「サネッド事件」に関係しています。「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」を読むことで詳しく知ることが出来ます。