《ウィッチャー2攻略》敗者の悲哀 のページ。クエスト「敗者の悲哀」について場所や報酬などの概要と、クエスト開始から完了までの進行等の攻略情報をまとめています。
概要
敗者の悲哀 | |
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Witcher2 Side | |
Woe to the Vanquished 経験値: 最大250exp (内訳): 謝礼受けない場合50expまたは受ける場合30exp, 住民解放時最大100exp, クエスト完了時最大100exp 報酬: 50オレン, 設計図:厚い革の上着 |
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プレイ期限: イオルヴェスルート時は王の暗殺者のレソ戦完了時点迄 | |
種別 | サイドクエスト |
章 | プロローグ 第1章序盤 |
場所 | ラ・ヴァレッテ城の専用区画 |
前提クエスト | 神殿へ |
後続クエスト | なし |
クエスト「敗者の悲哀(Woe to the Vanquished)」は、ラ・ヴァレッテ城の市街地にてテメリア兵から危害を加えられている市民に対応するクエストです。
注意事項:第1章での追加報酬について
本クエスト「敗者の悲哀」はプロローグでプレイできるクエストですが、その後、第1章のプレイ中に後日譚が発生します。
具体的にはクエスト進行中、テメリア兵による住民虐待が2回発生します。以下の要件を満たした場合、第1章のフロットサムでその住民と再会し、報酬をもらえるシーンが追加されます。
- クエスト目標「家に入って兵士たちを制止する」にてアクスィー、説得、脅迫のいずれかを成功させて虐殺を阻止し、かつ、謝礼を受け取らないこと
- クエスト目標「閉じ込められた住民を解放する」をクリアすること
後者については謝礼を受け取っていても、第1章で追加報酬を得る機会は発生します。
注意事項:クエストの消滅、失敗終了について
本クエストは、プロローグのメインクエスト「神殿へ」の進行中のみクエスト発生させることが可能です。言い換えると「神殿へ」の進行中にクエスト発生させなかった場合はプレイすることができなくなります。
また、クエスト発生したとしても、「神殿へ」の進行中、井戸に下りた時点でクエスト完了していなかった場合は失敗終了となります。
さらに、本クエスト「敗者の悲哀」進行中に発生するテメリア兵との会話において、テメリア兵による市民の虐殺を阻止することが出来なかった場合も、最終的にクエストは失敗終了となります。
クエストの開始
メインクエスト「神殿へ」の進行中、同クエストのスタート地点から背中側(北西)の階段を下りていくと市街地があります。階段の最下部から左手(南西)に進むと、「ああ神様」と声を上げて飛び出してきた女性が兵士に射殺されるムービーが発生し、クエスト発生します。
詳しい位置については、「神殿へ」のページ内のマップを御確認ください。
クエスト開始時点のジャーナル
容易な勝利に酔ったフォルテスト軍の兵士たちは、恥知らずな略奪に走った。城壁の内側は恐怖の街と化し、それを見るゲラルトは嫌悪感をつのらせていた。
クエストの進行
本クエスト「敗者の悲哀」は、2つのシーンで構成されます。
1つはクエスト発生時に女性が飛び出してきた民家の中に入ることで発生します。もう1つはさらに路地を奥に進んで行き、焚き火の付近に近づくことで発生します。
2つのシーンはどちらを先に進めてもOKです。但し、2つのシーンどちらも進めないとクエストの全てを完結することは出来ません。
家に入って兵士たちを制止する
クエスト発生時に女性が飛び出してきた民家の中に入ることでジャーナルが更新され、クエスト目標が「家に入って兵士たちを制止する」となり、以下のジャーナルが追加されます。
兵士から逃れようとした女が目の前で死んだとき、ゲラルトの忍耐は限界を越えた。彼は欲得抜きに弱者の味方をする傾向があり、今回も例外ではなかった。フォルテスト軍の兵士が占領した家の中に、ゲラルトは踏み込んだ。
住民を虐待しているテメリア兵と会話すると、以下の会話選択肢が出現するので、いずれかを選びます。
会話選択肢 | 結果 |
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失せろ | アクスィーを実行します。成功時は能力「アクスィーの印力による魅了」を習得出来ます |
死にたいか? | 脅迫を実行します。成功時は能力「脅迫」を習得出来ます。失敗時は会話終了となり、住民はテメリア兵によって虐殺されます |
ドラゴンが戻ってくるぞ ここを離れるんだ | 説得を実行します。成功時は能力「説得」を習得出来ます |
ああ | 会話終了となり、住民はテメリア兵によって虐殺されます |
会話選択肢では、アクスィーと説得は成功することが多いです。一方、脅迫については高頻度で失敗が発生します。但し、「オプション>ゲームプレイ>難しいクイックタイムイベント」の設定をOFFにしている場合は、脅迫についてもよく成功するようになります。
成功時
成功し、兵士による住民惨殺を回避できた場合は、続けて住民たちとの会話が発生します。
- みんな無事で何よりだ(経験値50)
- 謝礼が欲しい(経験値30+10オレン)
選択した内容によって、報酬内容が変化します。「みんな無事で何よりだ」を選択した場合は第1章での追加報酬を発生させるための条件の1つが満たされます。
また、以下のジャーナルが追加され、クエスト目標が「市民の虐殺を阻止する」に更新されます。
頭に血が上っている兵士たちを、ゲラルトはなんとか落ち着かせ、虐殺は回避できたかに思われた。しかし別の兵士たちが、町の住民を家畜のように追い立てて物置小屋に押し込んでいる。殺戮の狂気があたりに満ちつつあった。
失敗時
テメリア兵とのやり取りに失敗した場合、その場で住民は虐殺され、以下のジャーナルが追加されます。また、「市民の虐殺を阻止する」のクエスト目標は出現しません。
ゲラルトは兵士たちを阻止できなかった。住民たちは殺され、兵たちはさらに略奪を続けた。
なお、住民が虐殺されても、そのことで本クエスト「敗者の悲哀」がクエスト失敗とはなりません。最終的に得られるクリア時報酬の経験値は減額されますが、クエスト自体は成功終了となります(後述)。
市民の虐殺を阻止する
上述の「家に入って兵士たちを制止する」のフェーズにて、住民を虐殺から救った場合は、クエスト目標が「市民の虐殺を阻止する」に更新されます。
このクエスト目標は、本クエスト「敗者の悲哀」において、まだやるべきことが残っていますよということを示唆するものです。もう1つのシーンを発生させるために、さらに路地を奥に進んで行き、焚き火の付近に近づくようにしましょう。
兵たちを止める
クエスト発生地点から右手(西側)の奥、さらに路地を奥に進んで行き、焚き火の付近に近づくことでジャーナルが更新され、クエスト目標が「兵たちを止める」となり、以下のジャーナルが追加されます。
ゲラルトの悪い予感は当たった。血に飢えた兵たちが市民を小屋に押し込めて火をつけようとしていたのだ。ラ・ヴァレッテの領民の生命が危険にさらされている。それを救えるのはゲラルトだけだった。そこで我らの英雄は、部隊指揮官のもとへ行き、強硬に談判を始めた。
焚き火のそばにたむろしているテメリア兵は、住居に住民を閉じ込めて火をつけて虐殺しようとしています。指揮官という名前のNPCと会話すると、会話選択肢が出現します。
- 彼らには手を出すな(次の会話に遷移)
- ここを去る(会話の終了)
「彼らには手を出すな」を選んだ場合はさらに次の会話選択肢が出現します。
- 彼らには指一本触れさせんぞ(ジャーナル更新)
- さらば(会話の終了)
「ここを去る」や「さらば」を選択して会話を終了した場合は、もう一度話しかけることで再度指揮官との会話に入ることが出来ます。直ちに住民虐殺が始まるわけではありませんので、戦闘準備をしておきたいのにうっかり会話に入ってしまったような場合は、いったん会話を打ち切って準備をした後、戦闘すればOKです。
「彼らには指一本触れさせんぞ」を選択した場合は、以下のジャーナルが追加され、クエスト目標が「テメリア軍指揮官を打ち負かす」に更新され、指揮官との戦闘になります。
つまりのところ、これらの会話選択肢ではかならず指揮官との戦闘になりますので、テメリア兵による放火によって住民が実際に虐殺されることはありません。
話し合いは過熱し、主張を通すには剣にものを言わせるしかなくなった。ゲラルトにはよく分かっていたのだ。1対1の戦いで部隊指揮官を打ち負かせば、その部下全員が街の住民に対する暴行をやめるだろうと。
テメリア軍指揮官を打ち負かす
テメリア軍指揮官との戦闘に移行します。1対1での戦闘で、周辺のテメリア兵は参戦してきませんので厳しい戦いにはなりません。アードでよろめかせつつ、斬りつけまくるだけで優勢に進められるでしょう。指揮官の攻撃を受けた場合はゲラルトは後ろへ押されることになりますが、この時に焚き火の中に押し込まれないように注意しましょう。
指揮官のHPを3分の2削ったところで、指揮官は降参します。この戦闘では経験値の入手はありません。指揮官が降参したところで以下のジャーナルが追加され、クエスト目標が「閉じ込められた住民を解放する」に更新されます。
そしてその通りになった。自分たちの指揮官が屈するのを見た兵士たちは、憑き物がおちたようになって市民への暴行をやめ、うなだれて散って行った。そしてラ・ヴァレッテの住民は救われた。
閉じ込められた住民を解放する
指揮官の部下たちが住居の入り口に積み上げていたがれきの山が除去され、住居の中に入れるようになります。住居に入ると直ちに、閉じ込められていた住民との会話が発生します。
- 謝礼をくれ(次の会話に遷移)
- 用心しろ(経験値100)
「謝礼をくれ」を選んだ場合はさらに次の会話選択肢が出現します。
- 無一文ではなかろう…(脅迫)
- 運がない(経験値100)
謝礼を受け取らないルート
最終的に住民から謝礼を得なかった場合(経験値100を得た場合)は、以下のジャーナルが追加されます。脅迫に失敗した場合もこちらのルートになり、経験値100を得ることが出来ます。
ゲラルトは閉じ込められた住民を解放したが、その礼金など受け取らなかった。まことの英雄である。なればこそゲラルトは詩人の心をかき立て、心あたたまるバラッドを書かせる力の源泉となるのだ。
謝礼を受け取るルート
脅迫に成功した場合の報酬は20オレンと経験値70です。また、脅迫成功ということで能力「脅迫」を習得出来ます。
本クエストではもうひとつのシーンの方にも脅迫を実行させる機会がありますから、両方のシーンで脅迫を成功させることで、本クエスト「敗者の悲哀」内だけで脅迫を2段階習得することも可能だということになります。謝礼を受け取るルートでは以下のジャーナルが追加されます。
ゲラルトは閉じ込められた住民を解放し、それに対していつも通りに職業的報酬を求めた。命拾いしたラ・ヴァレッテの住民たちにしてみれば、どんな代価も高すぎるということはなかっただろう。
クエストの完了
2つのシーンを両方とも終えることでクエスト完了となります。
2つのシーン両方とも住民が生存した場合、クリア報酬は経験値100です。一方、「女性が飛び出してきた民家」の方のシーンで住民が虐殺されていた場合は、クリア報酬は経験値70に減額されます。いずれの場合もクエストとしては成功終了(緑色のチェックが入った状態)になります。
2つのシーンのうち1つ以上をプレイしないまま、市街地にある井戸を下りて「神殿へ」を進行させた場合は以下のジャーナルが追加され失敗終了(赤色の×印が付いた状態)になります。
しかしフォルテスト王は気の長いほうではなかったから、ゲラルトは王命を果たすことに集中しなければならなかった。住民の心配までしている暇はなく、彼らの運命をゲラルトが知ることはなかった。
第1章での追加報酬イベント
プロローグでのクエストクリアにおいて、以下の要件を満たしていた場合は、さらに第1章のフロットサム(「神意と死刑台」の進行中、ロレドとの会話が完了した以降)で追加報酬を得られるイベントが発生します。
- クエスト目標「家に入って兵士たちを制止する」にてアクスィー、説得、脅迫のいずれかを成功させて虐殺を阻止し、かつ、謝礼を受け取らないこと
- クエスト目標「閉じ込められた住民を解放する」をクリアすること
後者についてはクリアしてさえいれば要件を満たします。謝礼を受け取っていても大丈夫です。謝礼を受け取ったということは、脅迫してぶんなぐって受け取っているわけですが、それでも第1章で感謝の意を述べてきます。
要件を満たした場合は、第1章のフロットサムにて死刑台の西の扉の前(刺青隊の事務所の玄関に向かう階段の近く)に、「閉じ込められた住民を解放する」で救出した家族が出現し、近づくと呼び止められ会話が発生します。
- 憶えていたのか(50オレンと設計図:厚い革の上着)
- これは受け取れん(追加報酬無し)
また、選んだ会話選択肢に応じて以下のジャーナルが追加されます。
「憶えていたのか」選択時
運命のいたずらというのは、ゲラルトにとって不快なものであるのが常だった。だからラ・ヴァレッテ城陥落の際に兵士の暴虐から救われた市民の一家にフロットサムで会ったときの驚きは大きかった。彼らは感謝のしるしにオレン貨の詰まった金袋を差し出したのだ。ゲラルトは受け取った。ウィッチャーは人々を怪物から守るが、他の人間から守ることもあっていいのだと思えた。
「これは受け取れん」選択時
運命のいたずらというのは、ゲラルトにとって不快なものであるのが常だった。だからラ・ヴァレッテ城陥落の際に兵士の暴虐から救われた市民の一家にフロットサムで会ったときの驚きは大きかった。一家は彼に深く感謝し金を渡そうとしたが、彼は受け取らなかった。だがその記憶は快いものとしてずっと彼の心に残った。
イベント発生タイミングは、クエスト「神意と死刑台」のクエスト目標が「酒場で友人たちと語り合う」になり、クエスト「恥知らずな提案」が自動発生した時点です。死刑台で周辺に集まっていた観衆がそれぞれの居場所に散った後のタイミングです。
但し、そのタイミングで突然一家が定位置に沸くわけではありません。ロードを1回経由しないといけません。適当なドアを通過する(たとえば酒場の中に入ってすぐ出てくる)等、ロードが発生するアクションを行うことで出現します。
イベントの消滅
イベントを発生させないままクエストラインを進めて行った場合は、いずれ「一家」が出現しなくなり、イベントのトリガが掛からなくなります。
そのタイミングは、クエストラインの進め方によってばらつきがあります。例えば「王の暗殺者」でイオルヴェスの味方をした場合は、その直後のレソ戦を完了したタイミングです。イベントを確実に発生させておきたい場合は、はやめに「一家」に会うようにした方が良いです。
なお「王の暗殺者」でロッシュの味方をした場合は、刺青隊の事務所の玄関に向かう階段の下に兵士が立つためゲラルトの移動の動線に制約が生じ、「分かれ道 - ヴァーノン・ロッシュ」を進めようとして階段を上がろうとしたタイミングでほぼ確実に「一家」に見つかってイベントが発生します。そのためイベント消滅に陥ることはないでしょう。