《ウィッチャー2攻略》多難な上陸 のページ。クエスト「多難な上陸」について場所や報酬などの概要と、クエスト開始から完了までの進行等の攻略情報をまとめています。
概要
多難な上陸 | |
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Witcher2 Main | |
A Rough Landing 経験値: 1000exp 報酬: 能力「遮蔽」 |
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種別 | メインクエスト |
章 | 第1章序盤 |
場所 | フロットサム |
前提クエスト | ラ・ヴァレッテ城地下牢 |
後続クエスト | 神意と死刑台 |
クエスト「多難な上陸(A Rough Landing)」は、ロッシュやトリスと共にラ・ヴァレッテ城を脱出し、王殺しの真犯人の手掛かりを求めて訪れたフロットサムにて、スコイア=テルのリーダーであるイオルヴェスと遭遇するシーンを描いています。
イオルヴェスは、先にウィッチャー3をプレイされた方はピンと来ると思いますが、スコイア=テルのグウェントカードにてヒーローカードの図柄にも採用されているクラスの実力者です。迫害を受けているエルフやドワーフといった非人間族を守り、抗戦している軍事集団がスコイア=テルで、イオルヴェスはその部隊の将軍にあたる人物です。
クエストの開始
クエスト「多難な上陸」は、プロローグのクエスト「ラ・ヴァレッテ城地下牢」を完了しプロローグをクリア後、第1章冒頭の連続ムービーが完了したところで自動発生します。
本クエストの発生と同じタイミングで、サイドクエスト「怪物退治の剣」についても自動発生しますが、この時、クエスト目標がそちらの方に自動で設定されてしまっていることが多いかと思います。
ゲラルト一行が船を下りて、まず最初に進める必要があるのは本クエスト「多難な上陸」のほうですので、いったん、「多難な上陸」のクエスト目標をジャーナル設定しておいた方が良いかと思います。
なお、サイドクエスト「怪物退治の剣」を進行させられるのは本クエスト「多難な上陸」をクエスト完了し、フロットサムの市街地内を探索できるようになってからです。
クエスト開始時点のジャーナル
ヴァーノン・ロッシュの船はいよいよフロットサムに近づいた。この交易の街を統治支配しているのは長官ロレドだ。ロッシュは自分の使っている情報屋に会うつもりでいたが、長官がテメリアに忠実かどうか疑わしいため、まっすぐ港に入るのでなく別の場所に船をつけることにした。彼はゲラルトとトリスを伴って上陸し、偵察を開始した。
クエストの進行
本クエスト進行中は、イオルヴェス率いるスコイア=テルの集団に遭遇し、攻撃を受けます。進路としては河岸に着いた船をおり、小道を進んでフロットサムの市街地まで進む流れとなります。道のりについては一本道です。同行しているロッシュやトリスが進む方向へ歩いて行くだけですので、道に迷うようなことはないでしょう。
注意事項:所持重量について
プロローグの「先鋒」でアリアン・ラ・ヴァレッテを生存させ、「ラ・ヴァレッテ城地下牢」をアリアンルートで進めることで能力「荷物持ち」を習得していたとしても、プロローグで訪問可能なマップをくまなく探索してきたような場合は、本クエスト開始時点で所持重量がかなり厳しいことになっているケースが多いでしょう。
所持重量がオーバーとなると、ゲラルトの歩くスピードが遅くなります。とはいえそれ以外に困ることは特にありません。
所持品インベントリを整理(アイテムを捨てる等)すれば速度回復出来ますが、本クエスト進行中は同行しているロッシュやトリス自体がゆっくり進むため、速く歩くことを求められませんから、そこまでする必要性は薄いです。
本クエストをクリアし、フロットサムに到着後、次のクエスト「神意と死刑台」を進めていく過程で「倉庫」が利用できるようになります。倉庫が使えるようになったら、すぐに使わないものを片っ端倉庫へ移せば解決出来ますので、もう少しの辛抱です。
河岸に沿ってフロットサムに向かう
船から下りる前に、船の甲板の中央に白い宝箱があり、「キルト革」を入手できます。この防具はそれ程優秀というわけではありませんが、防御力が4ポイント、出血耐性が+8%付いていますので、本クエストを進行する時期においてはそれなりに使える装備品です。
船には他には特に何もありません。専用のダイアログ(会話)を持っている人物も居ません。白い宝箱に向かってすぐ右手(南側)のへりに近づくと「飛び降りる」ことが出来ますので、岸に下りましょう。
岸に下りたところで「フロットサム周辺の森」がジャーナルの重要地点に登録されます。岸に飛びおりたらすぐに1回、ウィッチャーのメダルを使いましょう。正面や左手にハイライトされる箱が幾つかあり、アイテム類を入手できます。
特に「設計図:ウィッチャーの銀の剣」は重要なアイテムです。入手するとジャーナルのクラフティングに「ウィッチャーの銀の剣」が登録されます。なお、これら配置されているアイテム類は消失しませんので、本クエスト進行中に慌てて集めきる必要は無く、後日取りに来ても差し支えありません。
また、すぐ右手に出る赤いもやは力の場(体力)です。触れることで、5分間の間、戦闘時毎秒1ポイント、非戦闘時毎秒2ポイントのHP回復ボーナスを得られるようになります。
5分間の制限時間は、移動や会話などを行っているうちにだいぶ目減りします。ですので極力、周辺の探索をひととおり終えた最後に力の場を有効化し、その後は素直に進路を進んで行った方がお得です。
進路はロッシュやトリスの居る方向です。ゲラルトが近づくと、2人も先導するように進み始めます。ロッシュが「エルフくさいな」と言い、笛の音がしてきたらそれがイオルヴェスで、会話が発生します。
- スコイア=テルが人間の暗殺者を雇う?(ロッシュカット)
- (囁く)トリス 生け捕りにするぞ(トリスカット)
- お前の部隊は?
会話選択肢は時限付きで大袈裟ですが、特に重要な分岐や経験値、追加ジャーナルの相違があるわけではありません。スコイア=テルとの戦闘開始の火ぶたの切り方が、ロッシュが投げる短剣によるか、トリスが放つ魔法によるかのカットシーンが違いです。
「お前の部隊は?」を選んだ場合は、残る2つの会話選択肢に戻ってきます。また、制限時間満了となった場合は、自動的に前者(ロッシュカット)を選んだ扱いになります。
背景エピソード
ちなみに、ここでのゲラルトが「以前ニルフガードに利用されたように またお前らは騙されている 違うか?」というのに対し、イオルヴェスが「それは昔の話だ もうスコイア=テルは騙されん」というやり取りがあります。これは原作小説を読んでいないとわかりにくいエピソードです。
こちらの世界のエルフには絶世の美女で強力な女魔術師のフランチェスカ・フィンダベアという指導者が居ます。またイオルヴェスやアイゼングリム・フルチアーナといった猛将がまとめているスコイア=テルという軍事集団があります。
フランチェスカとスコイア=テルはエルフ同士ですから、当初、当然ながら協力関係にありました。ところが南方から北方を攻めに上がってきているニルフガード帝国はこれらを散々、調略利用するわけです。フランチェスカに対してはドル・ブラサンナ(花の谷)の割譲を約束、エルフによる統治を容認することで北方諸国への関わりから引かせます。
またスコイア=テルには買収工作を加えたり、人間への敵対心(非人間族を虐げてきた北方民族への復讐心)を煽ることで、彼らが得意とするゲリラ戦を北方諸国各地で蜂起させます。こうやって、まんまと利用したのです。
ところがその裏では、フランチェスカとスコイア=テルの結び付きが強くなるとエルフ勢力が強力になりすぎるため離間を図り、裏切らせるという陰湿な策略も仕掛けます。
フランチェスカは非人間族がもう人間に迫害されたりいじめられたりすることがない、安心して暮らせる平和の地を得ることが第一と考え、軍事集団スコイア=テルと距離を置くようになるわけです。
特に「ウィッチャーⅡ 屈辱の刻」にて、側近のフィラヴァンドレルから「ケス・エン・ミ・ディセツテ、エニッド? フオルサケ=ラン? アエン・ヴェイネ?(何を言う、エニッド?彼らを見捨てる気か?無駄死にさせろと?)」と問い詰められた絶世の美女フランチェスカが涙を流すシーンは、原作小説の物語のひとつの見どころになってきます。
「彼ら」というのはスコイア=テルのことです。「エニッド」はフランチェスカのことです。興味がある方は是非読んで頂ければと思います。
ウィッチャー2では、こういったニルフガードの工作の結果、当初は密な合従状態が形成されていた北方諸国のつながりがもはやほころび去り、各個撃破されつつある時期が描かれています。
ロッシュとトリスを守り、フロットサムに行く
クエスト目標が「ロッシュとトリスを守り、フロットサムに行く」に切り替わったところで以下のジャーナルが追加されます。
ここで読者諸氏に知っておいていただきたいのだが、ヴァーノン・ロッシュはその職業と本人の性格のせいで敵が多く、味方は少ないどころか皆無に近かった。敵は一個軍団ほどもいて、しかも弱くはなかったのである。フロットサムに限っていえば、長官のロレドと土地のエルフ部隊指揮官であるイオルヴェス、どちらもがロッシュの敵であった。イオルヴェスとはかつてゲラルトも関わり合ったことがある。エルフの指導者たちの中で最も有名な彼が、リス団を取り締まる側のロッシュと出会ったのだから、挨拶だけで済むはずがない。森に潜んでいたエルフのゲリラ兵が忽然と現れ、雨のように矢が浴びせられた。もしトリスの防御魔法がなかったなら、ゲラルトたちは全身ハリネズミのようになっていたことだろう。しかしトリスは力を使い果たして倒れ、ロッシュの腕に抱きとめられる。ゲラルトは剣を抜いて戦友を守り、死体の山を築きながらやっとの思いでフロットサムの街までたどり着いたのだった。
ここでは次々に沸くスコイア=テルをひたすら倒して行く流れになります。この時、トリスの魔法(オレンジ色のバリア)から出ないようにすることでクエスト完了時に能力「遮蔽」を得ることが出来ます。バリアから出てしまうと遮蔽を得ることは出来ません。
バリアはロッシュとトリスが前進するのに合わせて、前進します。ゲラルトが敵へ斬りかかると、勢いで立ち位置が少し前に行きますから、進行方向から向かってくる敵を相手にする時は失敗しにくいです。
ところが後方から追って来る敵と交戦する時は、勢い余ってバリアの外に飛び出してしまう可能性が高いので注意しましょう。
スコイア=テルを倒すことで得られる経験値は無しです。倒したスコイア=テルの所持品については本クエスト完了後に引き返せば拾うことが可能です。
ほとんどのスコイア=テルは銀の剣「青色山脈の剣」を所持していますが、優秀なものではありません。売却してオレンを稼ぐためのものと考えて頂いて差し支えありません。
クエストの完了
途中襲い掛かって来る大勢のスコイア=テルを倒しつつ、フロットサム市街地に到達したところでジャーナルの重要地点に「フロットサム」が登録されます。フロットサムに居るテメリア兵が話しかけてき、会話が一通り終わったところでクエスト完了となります。ここでは会話選択肢はありません。
クエスト完了報酬として経験値1000を獲得できます。また、移動中にトリスの魔法(オレンジ色のバリア)から一歩も外に出ずに完了できた場合は、追加報酬として能力「遮蔽」を1段階習得できます。遮蔽は「ダメージ減少:+10%」という優秀な効果内容のものです。
本クエストの完了により、後続クエスト「神意と死刑台」が自動発生します。また、連続クエスト「王の暗殺者」の第1章パートが自動発生します。
ジャーナルの追加
街に入る門はテメリア国兵士によって守られている。そこまで来てようやくスコイア=テルは引き上げていったが、そのとき一瞬、ゲラルトの目は王を殺した男がイオルヴェスと一緒にいるのをとらえた。だがそれを追う余力は残っていない。ゲラルトたち一行は街に入り、ロッシュの使っている情報屋を探すことにした。