《Valheim(ヴァルヘイム)攻略》初心者マニュアル のページ。本ページは初心者向けのページです。背景ストーリー、セーブの仕組み、基礎知識といった初心者向けの攻略情報をわかりやすく御説明させて頂いています。
概要
Valheim(ヴァルヘイム)はPC版やコンシューマー機などのプラットフォームに対応されていますが、プラットフォームごとの差や制限は基本的には特にありません。
1名(ソロ)でのプレイの他、WindowsやLinuxのサーバーを建てた上で10名までの複数名で同時プレイするマルチプレイにも対応されています。また、同時プレイ人数に応じて敵を強化する等のバランス調整が行われます。複数名でプレイすることで手応えを失う心配はありません。
背景ストーリー(北欧神話)
「Valheim」というのは「第10世界」を意味する造語です。北欧神話では「ユグドラシル」という神聖な巨木が宇宙の中心にあり、その周囲に9つの世界が存在するとされます。第10世界というのは9つの世界の次の10番目に存在する「架空の世界」という意味合いです。
プレイヤーは戦死したバイキングの1人であり、死後の世界「ヴァルハラ」へと続く第10世界の「Valheim」に運び込まれたところからスタートします。
北欧神話では、死亡した戦士はオーディーン神が主催する壮大な「ヴァルハラ」に辿りつき、オーディーン神を助け、ラグナロクに備える兵士になるとされます。
プレイヤーは今、オーディーン神の古代の宿敵がうごめく第10世界「Valheim」の入口に立たされています。数々の試練を乗り越えてヴァルハラに到達し、オーディン神に仕える力を持った人物なのか、試されています。
ゲーム開始前の基礎知識
本項ではValheimをプレイする前に知っておきたい、システム的な基礎知識などを整理しています。
言語設定
Valheimをインストールして、初回起動させた時点では言語設定が英語設定になっています。初回起動したら「SETTINGS>Misc>Language」から「日本語」を設定すると良いでしょう。
設定したらいったんゲームを落としましょう(終了・QUIT)。その後改めて起動しなおすことで日本語で立ち上がるようになります。
初期選択肢の「設定」はゲームプレイ中も呼び出すことが可能です(PC版であればESCキー)。随時好みの内容に調整していくと良いでしょう。
解像度設定・スクリーンショット
特に「グラフィック>解像度」については早い段階で設定しておくと良いかもしれません。フルスクリーンをONにするとモニターに全画面固定表示されます。OFFにすると解像度設定したサイズのウィンドウで表示されるようになります。
PC版をSTEAM経由で利用される方は、F12キーを使ってスクリーンショットを利用したい方もいらっしゃるでしょう。その際は、この解像度設定に応じた画像サイズのスクリーンショットが保存されます。
ちなみにフルスクリーンOFFでウィンドウ表示にした場合、ウィンドウの隅をマウスでつまんでサイズを大小させた場合は「グラフィック>解像度」の数値が現在のウィンドウサイズにあわせて変動し、撮影されるスクリーンショットのサイズも変わりますのでご注意ください。
カメラの振動設定
また「その他>カメラの振動」という設定がありますが、これについては初心者の方はいったんOFFにしておいた方が良いように思います。
この設定は何なのかというと、プレイヤーが敵の攻撃を受けた場合など、受けた衝撃にあわせて画面を上下左右に振動させる(揺れ動かす)ようにしたいですか?という臨場感を高めるための演出に関する設定項目です。
Valheimでは時には大量の敵に囲まれて袋叩きに遭ってしまうようなことがあります。その時にカメラの振動設定がONになっていると延々と画面が揺れまくり、何が起こっているのか見えず、わからず、正しい操作も出来ず、乗り物酔いする程の状態になった挙句、惨殺されてしまうことになります。
初心者の方がこういう恐ろしい目に遭うと、大きなショックを受けてトラウマになってしまい、もうゲームをやらない、という悲しい事態になってしまう可能性もあるでしょう。ですので、ゲームに慣れるまではいったんOFFにしておいた方が良いかと思います。
キャラクターとワールドを選択して開始
プレイヤーはキャラクターを複数作成することも可能です。作成するキャラクターごとに名前を命名し、また容姿を決めることが出来ます(キャラクタークリエイト)。
また、プレイするワールドを複数作成することも可能です。作成するワールドごとに名前を命名出来ます。ワールド作成時にはシード値がランダムに選ばれます。
このシード値はワールドのマップデザインを決定するための値であり、10桁の大文字・小文字・数字により、同じマップは2度と存在しないであろう天文学的な組み合わせが生じます。
但し、シード値を手入力することも可能です。例えば他のプレイヤーが使用したものと同じシード値を入力することで、その人と全く同じマップデザインにすることが可能です。
そして、今からプレイするキャラクターとワールドを1つずつ選択して「スタート」を押すとゲームが開始します。
マップは完全ランダム
上述の通り、Valheimのワールドマップはシード値に応じて完全ランダムであり、基本的に同じマップというものは存在しません。
つまり世界の全体図はこうなっていて、この場所に何々という町があって、こんな強力なボスがここにあって、といった確定的なロケーションは一切ありません。全てのプレイヤーで共有できるような「攻略マップ」なるものは作ることが出来ないということです。
世界の果てに行くと死亡する
ワールドマップに関して、絶対に知っておき、忘れてはならないのが世界の果て(マップの端)に行くと絶対に死亡するということです。プレイヤーは地底に引きずり込まれ確定死亡し、今までこつこつと入手してきた大事な装備を全て失った状態でスポーン地点(最後に就寝した場所)に戻されます。そして所持品の回収を行うことが出来ません。
死亡時は死亡した地点に墓が出現し、そこに所持品を全て置き去りにしたうえで、最後に就寝した地点に復活するのがValheimのルールです。つまり死亡した後は所持品を取り戻すために死亡した地点を再訪する必要があるわけです。
ところが、世界の果てで死亡した場合は、墓自体が世界の果てに出現するため、取り戻すことは再び死亡することを意味し、無限ループに陥ることになります。もうゲームを続けていく気力を失う可能性すらあるでしょう。
広大なワールドマップは丸いデザインをしていますが、地球のように球体にはなってはいません。丸い平面です。今、ワールドマップの全体像のどのあたりの位置に居るかは常に確認できますから、間もなくマップ端になるだろうこともわかるはずです。むやみに足を踏み込まないようにしましょう。
どうしても一度世界の果てに行って地底に堕ちてみたいというのであれば、重要な装備やアイテムは一切所持せず、失っても痛くないものだけを所持して臨む方が良いでしょう。
セーブとセーブデータについて
Valheimでは基本的にゲームを落として終了したタイミングで自動セーブされ、再開時はそこからスタートします。
これに加え一定周期(ゲーム内で1日経過)で発生する自動バックアップと、「ECSキー>セーブする」を手動で操作して行う手動バックアップの2通りのバックアップがあります。バックアップの個数は「設定>その他>自動バックアップ履歴」にて0~10個の間で調整することが出来ます。
注意しなければならないのは、他のゲームでよくあるようなセーブデータ的なファイルが1個、わかりやすく生成されるような仕組みではないということです。
Valheimではゲーム再開時、前回の終了時に保存された自動セーブから復帰するのが基本です。複数名によるマルチプレイ時はワールド(サーバー)の最新状態に対し、前回終了時のプレイヤーの内容で「イン」するわけです。
これに対し(自動・手動の)バックアップというのは破損時等に備えた保険的なものであり、使用する場合は「ゲーム開始>セーブを管理」からバックアップされたデータを選択して「バックアップを復元」することで上書き復元して行います。Windowsの「復元ポイント」のようなものだとイメージして頂ければ分かりやすいです。
つまり、セーブデータをあれこれ残して、あれこれ選びながら、進行を分岐させたり、死亡や失敗をする前のデータに戻してやり直したり、といったチート的な使い方は想定されていません。複数名でのマルチプレイを実現するための、オンラインゲーム的な「一発勝負」型のセーブシステムであると心得ましょう。
セーブデータを無理やり保存したい場合
前項の通りの仕様ですので、Valheimでは明示的に1個のデータにまとめられたわかりやすい「セーブデータ」なるファイルは存在しません。どうしても特定のシーンのデータを残して、後で再プレイできるようにしておきたいという場合は、手動で行う必要があるので少々手間が掛かります。
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\LocalLow\IronGate\Valheim
ValheimのセーブデータはWindowsでスタンドアロンでソロプレイしている場合においては、基本的に上記のパスの場所に保存されています。「\(ユーザー名)」のところは人それぞれです。自身のユーザー名を補ってください。
また「\AppData」は初期設定では隠しフォルダになっていると思われますので、フォルダオプションで表示できるよう設定変更するか、またはアドレスバーにパスを直撃で入力する必要があるでしょう。
そして、この「\Valheim」フォルダ自体を丸ごと一式コピーして残しておくことで再プレイ用に残しておくことが一応可能です。
フォルダ内を見ればわかると思いますが、関連するあらゆるデータが膨大に置かれており、明示的な1個のセーブデータなるものはありません。膨大なファイルが相互にどのような関連を持っているのか判然とせず、個々のファイルを抜き差しすることが非常に危険であることが察せられるでしょう。
再プレイしたい場合は、コピー退避していた「\Valheim」フォルダ自体を丸ごと差し替えて復旧することで再プレイすることが可能です。かなり面倒であり、あまり現実的ではないことがお判り頂けたかと思います。
知りたい方のために一応情報として記載はしましたが、一切推奨しませんし自己責任でお願いします。
困った時はESCキー
Valheimのゲーム進行はリアルタイムでどんどん進みます。ゲームを始めたての頃は、敵の接近が見えるものの対処方法を瞬時に判断できず、そのための装備の変更やアイテムの選択もスムーズにできず、あたふたしてしまうことが多々あるでしょう。
スタンドアロンでソロプレイしている場合は、困った時は先ずESCキーです(PC版の場合)。そうすることで時計の進行を完全に止めることが出来ます。時計が止まれば敵は動きませんし、バフ等の残り時間も減少しません。
「ESCキー」は本来、手動セーブ(上述の手動バックアップのこと)、設定(システム設定のこと)、ログアウト、終了、といったシステム関連の操作をするための画面を開くためのものです。武器や防具を差し替えたり、食事をとったり、といったようなゲームプレイ上のアクションを行うことは一切できません。
しかしながら時計が止まってくれたことで、落ち着いて何をやるべきかを考えることは出来ます。いったん落ち着いて、先ず何をしよう、そのためにはどういったキー操作が必要で…ええっと、と気持ちや考えを整理したうえでもう一度ESCキーを押して時間を進行状態に戻し、いっきにメニューを開くなどの操作をすると良いでしょう。
ゲームの開始
ゲームを新規開始するとプロローグが流れたあと地上に落とされ、物語が始まります。最初に落とされた地点は「犠牲の石」という石碑群であり、非常に広大なワールドマップの中央にあたります。
犠牲の石にはワールドマップのどこかで、いずれ対戦することになるボスの数だけ石碑があり、トロフィーを掲げられるようになっています。ボスに勝利した証であるトロフィーを、そのボスの石碑に掲げることで特殊な力を利用できるようになります。
カラスのヒント
プレイヤーは外敵に対抗するために武器や防具を手に入れなければなりません。敗北して死亡してしまうと覚えたスキルを忘れて弱くなってしまうというペナルティもあります。
また、夜間にはクリーチャーがより凶悪になるため、焚き火を設置して暖を取り、ベッドを設置して休み、朝を待つ必要もあるでしょう。そのためには、ハンマーや作業台といった道具や設備が必要になりますし、材料である木や石が地面に落ちていないか探さねばなりません。
こういった基本的な行動について、うまく見つけて実行できたような場合、フギンというカラスが現れ、ヒントや説明を与えてくれます。
1度教えてもらった内容はゲーム内メニューの「Valheimコンペンディウム」に追加、リストアップされ、再確認できるようになっています。SHIFTキーでメニューを開くと、画面の右上付近にボタンがあります。また、以下のページで全てのヒントをまとめています。
食料が重要
Valheimでは食料が極めて重要であり、食料を食べない事には弱すぎて、最弱の敵に対応することさえ難しくなってきます。
食料を全く食べない時のプレイヤーの基礎体力は25ポイント、基礎スタミナは50ポイントしかありません。Valheimにはプレイヤー自身のレベルやレベルアップといった概念は無く、幾らゲームを進めようが基礎体力や基礎スタミナ自体が鍛えられて上昇することはありません。
そしてこれらの低い基礎体力や基礎スタミナを底上げできるアイテムこそ食料です。食料は異なる3種類のものを組み合わせて同時に利用することが出来ます。
体力(HP)がよく上昇するものには赤いフォークのアイコンが付いています。また、スタミナがよく上昇するものには黄色いフォークのアイコンが付いています。また、体力とスタミナがバランスよく上昇するものには白いフォークのアイコンが付いています。
- 体力(HP)…赤フォーク
- スタミナ…黄フォーク
- バランス…白フォーク
食料によって特色を見極め、上手く組み合わせて欲しい効果を得るようにしましょう。
死亡してしまった
敵との戦闘に敗北してしまうと死亡してしまいます。死亡した地点には墓石が設置され、その時に所持していたアイテムは全て墓石に納められます。そしてプレイヤー自身は最後に就寝したベッドの位置にリスポーンします。
つまり、死亡すると持ち物を取り戻すために墓石までマラソンをせねばなりません。持ち物は全て墓石に入れられてしまうため、リスポーンした時のプレイヤーは装備品が何一つない丸裸状態であり、食料等のアイテムさえありません。
スペアのための装備品をベッドのそばにストックする等の準備が出来ていれば良いですが、最悪丸裸のまま次の行動を迫られることもあるでしょう。強敵うごめく地点に墓石が出ているでしょうから簡単ではありません。
また、覚えていたスキルの5%を喪失します。このメカニズムについてはスキルのページに詳細に記載しています。
但し、スキルは高Lv帯ほど育成がしんどく、低Lvの内はあっという間に上昇させることが出来ます。従って、ゲーム開始後間もない状態においてはスキルの喪失分はすぐに取り戻すことが出来るでしょうから、全く悲観する必要はありません。
バイオームとは
犠牲の石のある場所、ゲームのスタート地点は草原というバイオームです。バイオームというのは聞きなれない語ですが、生物群系を意味する学術用語です。
Valheimには○○地方や△△村といったロケーション概念はありません。広大なマップ全体を構成する草原、沼、平地等の地形やそこに住むクリーチャーの種類によって区別された「バイオーム」という概念を使ってマップ上のエリアや地点を表現します。プレイヤーの現在地のバイオームが何かについては画面右上のミニマップの表示などで確認できます。
また、それぞれのバイオームは1か所ではありません。例えば草原も広大なマップ上に、他のバイオームと入り乱れつつ、無数に存在します。しかしながら、それがマップの中心であろうが、端の方であろうが、草原であれば草原のクリーチャーが出現します。
バイオームを攻略する
それぞれのバイオームには難易度があり、ボスが居ます。Valheimは自由なオープンワールドの究極型といいますか、クエストなるものが一切存在しません。従ってクエストの進行によってプレイヤーを一定の路線に沿って行動させるように強制する仕組みが存在しないということになります。
そんなValheimにおける「メインクエスト」的なものこそバイオームです。バイオームはクエストでは全くないのですが、より簡単なバイオームを攻略し、その攻略過程で操作が上達し、スキルを鍛え、強力な武器や防具を手に入れ、ボスを討伐しない事には、もう1段上の難易度のバイオームに全く歯が立ちません。
つまり、実質的に簡単なバイオームから順々にクリアし、1段ずつ難易度の高いバイオームに進めていくという流れが生じるわけです。ゲームを新規開始したら、最も易しいバイオームである草原を攻略していくのが最初のミッションだということになります。