高画質なオープンワールドRPGで遭遇することが多い「カクつき・CTD・無限ロード」のトラブルに対する考え方・備え方について記載しています。
ショッキングな3大トラブル
- 画面がなめらかに表示されず、カクカクと表示される「カクつき」が発生する
- プレイしている最中に突如CTD(クラッシュtoデスクトップ)が発生して落ちる
- 場面の切り替わりやセーブデータの読み込みに際して「無限ロード」が発生していつまでも終わらない
ゲームのプレイ中に遭遇するショッキングな困りごとを3つ挙げなさいと言われたら、こまちゃんは迷わずこの3つを挙げます。
もちろん、明らかにそのゲーム(ソフトウェア)のバグであろう問題に遭遇することもあります。表示内容がオカシイ(誤記)とか、絶対に進んで行かないクエストとか、当たってもダメージが出ない武器とか。
でもそういったものは、ソフトウェアのバグだね、とわかり易いので恐怖はあまり感じません。みんな発生してるんだね、いつか修正されたらいいな、それまではバグが発生しないようにプレイしておくか、と納得はいかないですが消化はできます。
ところが、カクつき・CTD・無限ロードは、自分自身が持っているハードウェアの問題かも知れない、自分だけかも知れない、そこにすごく恐怖を感じるものです。
いったい何が起きているの?
カクつき
カクつきはほとんどの場合フレーム落ちが原因です。なめらかに動くグラフィックは、1秒間に何十枚もの画像をパラパラ漫画のように再生して、プレイヤーの目を錯覚させて実現しています。このパラパラ漫画のコマが途中で抜け落ちてしまうという現象が起きています。
従って「カクつき」は、GPUやグラフィックボードの能力不足が原因の可能性がとても高いです。
でもハードウェアの問題が100%とは言い切れないです。ゲームのソフトウェアがハードウェアに対し、描けないような絵を描かせようとしている可能性もありますので。
毎回同じシーンでカクつきが発生するのであればゲームのソフトウェアに問題がある可能性もあります。
CTD
CTDの発生原因は様々です。よくある原因としては大きく以下の2つが考えられます。
- アクセス違反によるもの
- リソース不足によるもの
1は、ハードウェアが何かの処理をしようとした時に、データを読み書きしに行く場所が正しくなかった場合に発生します。
ハードウェアにここを読んでね、ここに書いてね、と指示しているのはソフトウェアですので、1が原因の場合はゲームのソフトウェア側の問題である場合が大きいです。もしくは、使う人の設定ミス(ファイルの置き場所をいじった、ファイルの内容をいじった)が原因となることも多いです。
一方、2はまさにハードウェアの問題です。
- CPUの計算能力の限界を超えていた
- 大きなメモリが必要なのに猫の額みたいなメモリしか存在しなかった
- 奮闘したところ高熱が発生してしまった
- ガッツが足りない(電源不足)
などが原因でコンピューターが失神してしまったのが原因です。後遺症(故障)が残ってしまう心配もあります。一番恐ろしいです。
なかでも高熱と電源不足は特に危険です。GPUをはじめとする高価な部品が故障する可能性が高いためです。
無限ロード
無限ロードが発生している時、実際に内部で何が起こっているのかは開発者しかわからず、ユーザーには見えません。そして、永遠に終わらないのか、待っていればいずれ終わってくれるのかすらわかりません。
無限ロードは、基本的にはゲームのソフトウェア側の問題の場合が大半です。ある処理の結果を使って次の処理を行うのに、先に終わって欲しい処理がいつまで経っても終わらない、といったような現象が発生していると考えられます。
万一そういった現象が発生した場合に、例えば一定の時間が経てば打ち切る(タイムアウト)とか、やり直し(リトライ)するとかは、ソフトウェアの設計でやるべきことです。
とはいえ、ハードウェア側を対策することで改善してしまうケースが多いのも事実です。
誰が悪いのかといえばソフトウェアだと言えど、ソフトウェアを修正してもらえなければ、私たちはそれを使わざるを得ない弱い立場です。
そして、ハードウェアを増強することで、ソフトウェアが同じことをぐるぐるとやり続けたまま終われなかった仕事を、サクッと終われるようになるケースが多いです。
つまり、ハイパワーなゲーミングPCを使っている方が無限ロードに遭遇しなくて済み、快適にプレイできる可能性が高いわけです。
注意点として、オンラインのゲームについては、さらに、ネットワークの問題も絡んできます。原因がどこにあるのかは、注意深く観察しないと複雑で見つけにくいです。
3大トラブルに遭わないために
お金を掛けずにできることはキッチリ押さえたい
ゲーム開始当時はサクサク動作していたのに、長時間プレイしているうちに動作がだんだん重くなってくるような現象がよくあります。
さらにプレイを続けていくとやがて「カクつき・CTD・無限ロード」を伴うような、深刻な症状に発展することもあります。
ゲーミングPCがハイパワーであれば症状が軽くなったり、起こらないんだろうと予想は出来ます。でも、すぐにPCを組みなおすわけにもいきません。
まずは手っ取り早く、お金を掛けずにできる対策のひとつに「プレイデータの掃除」があります。ゲームに慣れた方は日頃から無意識にやっているような内容ですが、もし今までされていないのであれば、プレイデータの掃除だけでも改善するかも知れません。
ゲーミングPCの強化
お金を掛けずにできることを押さえたうえで、さらなる上を目指すためには、ゲーミングPCを鍛えるしかありません。
むやみに増設して改善効果を得られなかったらお金がもったいないですから、トラブルは何か、原因は何か、しっかりおさえたうえで、無駄なくやりたいところです。
ロード時間の問題は、HDDを使っているならSSDに変えた方が良いです。異様な高温になっている場合は、水冷の導入や、電源まわりの見直しを行うべきです。
CTD頻発の原因がメモリ不足なら、メモリを買ってきて挿せばあっさり改善することも多いです。これは簡単になおせますよね。
電源まわりに気を付けて
でも、特に重要なのに見落としやすいポイントとして「電源」があります。
消費する電源の2倍程度の余裕が無いと変換効率が著しく落ち、電気代がかさむだけではなく、排熱面の問題が出ます。PCの箱の中に入ってるあらゆる部品について、寿命が削られるだけではなく、共倒れで損傷を受ける恐れがあります。
仮に、使う部品の消費電力の合計が300Wならば、電源は600W以上の容量が欲しいところです。
具体例を挙げると、NVIDIAの非常に優秀なGPU「RTX2080Ti」の消費電力はそれ1個だけで250Wも行くんですよ。NVIDIAが推奨するシステム側の電力は650Wであると仕様にキッチリ明記されています。
要は「私だけでも250W使います。他のパーツも電力をたっぷり使うでしょうから、せめて650Wくらいは耐えられる箱の中に入れて使ってくださいね」ということです。
CPUとGPU(グラフィックボード)は良いものを
タイトル |
推奨GPU(NVIDIA) | 推奨CPU(Intel) |
TES5 Skyrim (2011年ベセスダ) |
GTX 780 | Core i5 2400 |
Witcher3 (2015年CDProjectRED) |
GTX 770 | Core i7 3770 |
Fallout4 (2015年ベセスダ) |
GTX 780 | Core i7 4790 |
FFXV (2016年SQEX) |
GTX 1050 | Core i5 2500 |
MHW (2018年カプコン) |
GTX 1060 | Core i7 3770 |
Fallout76 (2018年ベセスダ) |
GTX 1060 | Core i7 4790 |
Starfield (2020年頃?ベセスダ) TES6 Redfall? (2021年頃?ベセスダ) |
予想:GTX 1080Ti | 予想:Core i7 6700 |
上表は、高画質で定評のある近年のタイトルの幾つかをピックアップし、推奨CPUとGPUを年代順に並べたものです。比較用ですので、代表的なNVIDIAとIntelのみ列挙させて頂いています。
年々、推奨スペックがレベルアップしているのがわかるかと思います。各メーカーともに、業界最高品質を目指してしのぎを削りあっている状況です。
この流れで行くと、2020年~2021年あたりの発表と予想される、ベセスダの新作「Starfield」と「TES6」の推奨スペックは非常に高いところに来ると考えられます。こまちゃんの予想としては「GTX1080Ti」が最低ラインになってくるんじゃなかろうかと見ています。
特に宇宙を舞台とする「Starfield」では、暗い宇宙に、無数の星(明るい点)をたくさん描画するという、画像処理の負荷が非常に高騰するパターンが頻発すると予想されます。もしかすると1080Tiでも厳しいかも知れません。
上表はもちろんバニラを想定してます。ベセスダといえばMODをたくさん導入したうえで何周もやり込む楽しさがあります。MODたっぷりでもサクサク動かしたい場合は「RTX2080Ti」が前提になるかも知れませんね。
究極的にはGPU(グラフィックボード)が命
高画質なゲームを快適にプレイするうえで、頭脳にあたるCPUとGPUが重要なのは言うまでもありません。
そして、特にどちらが重要かというとズバリGPUの方です。上表でも、GPUのほうが特に顕著に進化しています。
CPUはそこそこのレベルのものを搭載していれば、ほとんどの場合それなりに動きます。そのゲームの推奨スペックに対して不足していなければOKです。
一方、GPU(グラフィックボード)は、良いものを搭載すればするほど、どんどん良くなります。画面描画に直結しますので、文字通り「目に見えて」掛けたお金の分の満足を得られるところでもあります。
BTO(Build to Order)でゲーミングPCを組むときは、グラフィックボード以外のパーツは極力コストを抑え、その分、ワンランクでも上のGPUを搭載したいところです。
おススメのBTOショップ
ゲーミングPCを組むにあたって、完全自作となると、余程高い知識や試験環境を持っていないと難しいところがありますし、かえって高額になったりしますので、通常はBTOでゲーミングPCを組むことが多いかと思います。
BTOのショップは大手や有名どころも色々ありますが、こまちゃんイチオシは【FRONTIER】です。フロンティアは低価格と国産にこだわりを持つショップでありながら、電源まわりをしっかり見てくれる安心感があります。
台数限定のアウトレットなど企画もやってたりしますので、BTOを御検討中の方は、時々ウォッチしておけば、思わず値段を2度見してしまうような掘り出し物を見つけられるかもですよ。
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