概要
本ページでは、高画質なPCゲームで発生しがちな「画面カクつき」や「クラッシュ・CTD」についてまとめています。
「画面カクつき」とは画面がなめらかに表示されず、カクカクと表示されてしまう現象を言います。
「クラッシュ・CTD」とはプレイしている最中に突如ゲームがクラッシュしてデスクトップに戻ってしまう現象を言います。Crash To Desctop の頭文字を取ってCTDと呼称することが多いです。
「画面カクつき」の原因
「画面カクつき」はほとんどの場合フレーム落ちが原因であると考えられます。なめらかに動くグラフィックというのはわかりやすくいうと、1秒間に何十枚もの画像をパラパラ漫画のように再生して、プレイヤーの目を錯覚させて実現しています。
「画面カクつき」は、このパラパラ漫画のコマが途中でいくつも抜け落ちてしまうという現象が起きていることを意味します。従って「画面カクつき」は、GPUやグラフィックボードの能力不足が原因の可能性が極めて高いです。
但し、絶対にハードウェアの問題であるとは言い切れませんので注意が必要です。ゲームのソフトウェアがハードウェアに対し、絶対に描けないような絵を描かせようとしている可能性があり得るためです。
毎回、同じシーンの同じ絵を描画する時にだけカクつきが発生し、それ以外でカクつくことが無い、というような場合等、ゲームのソフトウェアに問題がある可能性が高いと言えるでしょう。
簡易的なカクつき対策
ゲームの基本設定などで、画面の描画サイズやフレームレートを低下させられる場合は、低下させる設定をするだけでなめらかなアニメーションを得られることもあります。
描画サイズは画面のタテ・ヨコのサイズです。フレームレートは1秒間に表示する画面のコマ数です。これらを下げて描画する量を減らすことで、処理時間が間に合い、フレーム落ちにならずに済むことがあるためです。
大画面で高画質な映像を楽しみたいという部分は辛抱することになります。
「クラッシュ・CTD」の原因
CTDの発生原因は様々です。よくある原因としては大きく以下の2つが考えられます。
- アクセス違反によるもの
- リソース不足によるもの
アクセス違反
1の「アクセス違反」は、ハードウェアが何かの処理をしようとした時に、データを読み書きしに行く場所が正しくなかった場合に発生します。
ハードウェアにここを読んでね、ここに書いてね、と指示しているのはソフトウェアですので、「アクセス違反」が原因の場合はゲームのソフトウェア側の問題である場合が大きいです。
もしくは、使う人の設定ミスが原因となることも多いです。例えば、ファイルの置き場所をいじった、ファイルの内容をいじった、ということが該当します。思い当たる節がある場合は、もとの状態に戻すべきでしょう。
リソース不足
一方、2の「リソース不足」はまさにハードウェアの問題です。
- CPUの計算能力の限界を超えていた
- 大きなメモリが必要なのに猫の額みたいなメモリしか存在しなかった
- 奮闘したところ高熱が発生してしまった
- 電源不足
こういった理由でコンピューターが失神してしまったのが原因です。後遺症(故障)が残ってしまう心配もありますので、「リソース不足」に依る場合は一番恐ろしいです。
なかでも高熱や電源不足は特に危険です。GPUをはじめとする高価な部品が故障する可能性が高いためです。
ゲーミングPCの増強や買い替えについて
こういったトラブルも、ゲーミングPCの性能が高ければ力技でサクッと処理できてしまって、大した問題にならないという見方もあると思います。しかしながらゲーミングPCは高価な電化製品であり、簡単に買い替えられるようなものではありません。
ですので、まずはお金を掛けずに出来る対応をキッチリ行い、現状のゲーミングPCを最大限活用したいと思います。それでも厳しければパーツを一部だけ入れ替える等して改善を祈りたいところでしょう。PC買い替えは最後の手段としたいものです。